hagetak's blog

どうも、はげたかです。

『理系の子』レビュー - ★★★★★ (満点)-

天才は、何を考え、何を思い、生み出すのか。

理系の子 高校生科学オリンピックの青春 (文春文庫 S 15-1)

理系の子 高校生科学オリンピックの青春 (文春文庫 S 15-1)

内容(「BOOK」データベースより)

インテル国際学生科学フェア―それは高校生による科学のオリンピック。世界中の予選を勝ち抜いた理科の自由研究が集い、名誉をかけて競う。出場した少年少女たちは、どんなふうに育ち、なぜ科学に魅せられ、どんな研究をやってのけたのだろう?十歳で独力で爆薬を製造、やがて「核融合炉」の製作に挑んだ少年。自閉症を持ついとこのため画期的な教育プログラムを生み出した少女。少年院で非行少年たちの眠れる知の才能を発掘した熱血理科教師。ハンセン病に感染してもへこたれず、らい菌の徹底研究を開始した少女。そして小さな虫を手がかりに太古の地球環境を解明した日本人の少女。ほか研究に青春をかけた理系少年少女たちの感動の実話。科学はこんなにもおもしろい。

“サイエンス・フェア”とはアメリカで盛んに行なわれている科学教育イベントとのこと。中高生が、科学の自由研究をイベント会場に出品し、その評価を競うコンテストのことだ。その頂点にあるのが、インテル国際学生科学フェア(Intel International Science and Engineering Fair, Intel ISEF)である。このイベントは、インテルISEFの400万ドル相当の賞金がある。手にする可能性は、誰にでもあるのだ。(実際にこの本を読んでみると、こいつはいける!と思った人物が意外な賞を取っていたり。これは、ぜひ読んで身て欲しい。)運のいい一握りの者が、数十万ドルを獲得するだろう。大学へ進学して卒業するまでの充分な学費を稼ぐものも出てくるにちがいない。医者、宇宙飛行士、技術者など、ずっと思い描いていた夢の職業に就くことができるか、2,3時間のうちに決まるのだ。 そう、【賞金・奨学金で、貧しい子どもたちが大学に進めるようになる】のだ。

この科学のオリンピックにはいくつかの物語がある。この本『理系の子』は、何人の物語についてかかれている。

彼らのエピソード

ここでは、自分のお気に入り(書きやすい)「ミツバチに挑戦した少女」のエピソードを述べる。他の物語については、実際に読んでもらいたい。

その少女、イライザ・マクニットは、モデル活動等を行っていた少女である。彼女は、科学に偏見「科学はオタクのもの」「科学はクールじゃない」を持っていた。しかも、科学が苦手で、モデル活動を行っていて有名でいたため、科学男子にからかわれていた。「こんな実験もできないの?」「これをやるとどうなると思う?」

ある先生と出会い、サイエンスフェアに参加することになった。彼女は、「ミツバチ」で挑戦することにした。この調査には困難があったが、なんとかサイエンスフェアを勝ち進み、ISEFの挑戦権を得た。

今まで科学と芸術は両立できないと考えていた彼女だったが、受賞後のゲストコメント(曖昧)で...

また、電波天体のひとつパルサーの発見につながる研究をしたジョスリン・ベル・バーネルは。椅子に座ったまま屈みこみ、ハンドバックをあさって薄いノートを引っ張り出した。宇宙に関する詩をこのノートに書き写しているのだとベル・バーネルは言った。子供のことからずっと詩を書き留めているけれども、それを口にしたことはほとんどないというのだ。でも、ちょうといい機会なので打ち明けましょう。わたしは科学と芸術が大好きです。それどころか、このふたつは完璧なカップルだと思っています、とベル・バーネルは言った。

「わたしたちは厳格にものごとを実証していかなければなりませんが、創造力、常識にとらわれない、とんでもない発想が必要なんで す。そもそもの仮説というのは、そこから生まれます」

この言葉により、彼女は両立をすることを考えた。また、サイエンスフェアを通して、彼女は取られる側から撮る側になったりと色々エピソードがあった。

理系の子 高校生科学オリンピックの青春 (文春文庫 S 15-1)

理系の子 高校生科学オリンピックの青春 (文春文庫 S 15-1)