『狼が語る: ネバー・クライ・ウルフ』を読んで
はじめに
- 作者: ファーリーモウェット,Farley Mowat,小林正佳
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2014/01/23
- メディア: 単行本
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日本人は、狼といえば『赤ずきん』を思い浮かべるだろう。自分もそうだ。多くの日本人は、この本の影響により、「狼は人間を食べる、害獣」のような印象が与えられている。
自分は、ネコ科・イヌ科が大好きなので、「飼いたい」の一心だ。本書を読んだきっかけも自分の動物好きが一因である。
なぜ、狼がそのように言われるようになったかは、今回紹介する本『狼が語る ネバー・クライ・ウルフ』には書かれていない。(ロシア?の政策に関しては少し書かれているが...)
本書は、狼を観察したときの様子が書かれている。
狼が語る ネバー・クライ・ウルフ
カナダの国民的作家が、北極圏で狼の家族と過ごした体験を綴ったベストセラー 政府の仕事で、カリブーを殺す害獣・狼の調査に出かけた生物学者が、現地で眼にしたものは……。 狼たちが見せる社会性、狩り、家族愛、カリブーやほかの動物たちとの関係。 極北の大自然の中で繰り広げられる狼の家族の暮らしを、情感豊かに描く。
本書を読み進めていくと、オオカミに関する知識がつく。
例えば、オオカミはイヌのようにたくさんの妻を迎え入れずに、人間と同じように一夫一妻制の社会であったり、シカ(本書では、カリブーと書かれているが、私達日本人ではカリブーが身近ではないためわかりやすくした)のような動物は、気が済むまで狩るのではなく、1匹狩ったら数日間食料を持たせるようにあまり攻撃的ではない。
このように、正しいオオカミの知識が身につく。また、オオカミの可愛い一面や格好良い一面がよく描かれており、すごく楽しみながら読み進めることが出来るおすすめの本である。
オオカミはとても高貴で、かっこよくて、可愛い。
すごく飼いたい。
終わりに
まずは間違った考え方を正す。世の中にはこのように刷り込みとまでは行かないが、なにか間違ったまま認識しているものがあると思う。本書のようにたくさんの本を読むことで少しずつ正すことが出来るのかな。(本自体、偏っていたり、間違ったモノがある可能性があるが。)
- 作者: ファーリーモウェット,Farley Mowat,小林正佳
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2014/01/23
- メディア: 単行本
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日本に関するオオカミの調査、データ等を参考に書かれているのは以下の本だ。
- 作者: 丸山直樹
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2014/01/24
- メディア: 単行本
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現在、この本を読み進めているところであり、オオカミに関する様々な背景がデータを元に考察されている。 例えば、日本は八百万の神々を祀っている。その中に、オオカミもいる。しかし、オオカミを祀っている神社は狼に関する知識もなく、オオカミの迫害を推進していたり、復活に関して協力的でない等が書かれている。
まずは、オオカミの生態に関して書かれていて、楽しめる『狼が語る ネバー・クライ・ウルフ』を読むべきではないかな、と思う。その後日本の狼に関する知識を得られれば効率的だと思う。